ファクタリングと融資の違いを教えます。
ファクタリング、融資。どちらも事業(仕事)をやっていく中で資金を調達する方法でもあります。
今回は、ファクタリンと融資。その違いについてお伝えしていきます。
まずはファクタリングと融資がどういったものなのかを説明します。融資に関しては知っている方も多いとは思いますが、融資とは、金融機関からの借入で事業資金を調達する方法です。
一言で言えば借金ということになります。事業をおこしたり、継続させていくうえで、自己資金だけでは足りない場合、金融機関などから融資をするパターンがほとんどだと思います。
次にファクタリングです。ファクタリングは、取引の際に発生した売掛債権をファクタリング業者に買い取ってもらうことで現金化をして事業資金を調達する方法です。未来に入ってくる予定のお金を先に受け取れるのがファクタリングです。
両者は似ているようでいて全く違います。まず、調達できる金額に違いがあります。
融資の場合は、300万円から3億円程度(会社の規模や業績などによって金額は異なります)です。
必ずしも実際の売上に100%左右されるというわけではなく、銀行などの金融機関と相談の上融資額が決まります。
ファクタリングの場合は、売掛金の金額が上限額です。そのため、売上がなければ資金化することはできませんが、売上があるのであれば、調達金額の上限はありません。個人事業主やフリーランスの方であれば、今の売上金額がそのまま上限金額ということになります。
次に、資金調達できるまでの時間に違いがあります。融資の場合、条件にもよりますが、数日から数ヶ月かかる場合がほとんどです。銀行とのやりとり、審査があり、その後入金という流れです。
ファクタリングの場合は、早ければ即日、遅くとも3日程度で入金となります。ファクタリングは厳しい審査がないため、その分すぐに入金されると思ってもいいでしょう。
次の違いは、資金調達にかかる費用です。融資を受ける場合、当然利子が発生します。借金ですので利息がどんどん加算されていくため、計画的に借入をする必要性があります。
ファクタリングは融資と違い、借金ではないので利子は必要ありません。必要なのは手数料になります。利子と手数料はそもそも異なるものなので比べることはできませんが、銀行融資の場合は返済まで年率1〜18%程度の利子が毎月かかります。
ファクタリングの場合は、入金時に手数料が引かれた分が入金されます。
個人事業主やフリーランス向けの小口ファクタリングの場合、10〜30%程度の手数料がかかります。
手数料は利子とは違い、返済の必要などはありませんので、利用後の返済の心配がありません。お金の問題を未来に持ち越したくない人であれば、ファクタリングがオススメだと言えます。
次は、取引先や周りへの通知の有無です。融資の場合は銀行とのやりとりですので、基本的に部外者が融資に関して知ることはできません。周りに知られることはないでしょう。
ファクタリングの場合、2社間ファクタリングと3社間ファクタリングの二種類があり、2社間ファクタリングの場合、取引先に知られることはありません。ただし、3社間のファクタリングは、ファクタリング会社と請求先の会社と同意のうえでおこなうものですので、取引先には知られることになります。
個人事業主やフリーランス向けの金額が低めのファクタリングは、基本的に2社間のファクタリングになります。心配な場合には、利用する前にどちらの方式なのか聞いておくといいでしょう。
最後の違いは、追加融資、調達についてです。融資の場合、追加で資金が必要になった場合、再度審査が必要になり、認められれば、お金を受け取ることができます。その分利子の負担が重くなりますので、注意しましょう。
ファクタリングの場合は、売掛金が別にあれば、問題なく追加調達が可能です。売掛金がベースにありますので、2回申し込んだからといって断れることもなければ、リスクになることもありません。
以上が、ファクタリングと融資の違いになります。どちらにもメリットデメリットがありますが、売掛金が手元にあり、一時的な調達であればファクタリングを利用した方がいいでしょう。事業内容がしっかりしており、法人で多額の運転資金が必要な場合には、融資の方が向いていると言えます。
どちらも資金調達の助けになるものです。資金難になった場合には計画的に利用していきましょう。